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お盆のある日に

さざ波が立つのだ。
そろり、そろりと波も風も立たぬようにと歩いているのに、
君たちがやって来ると、さざ波が立つのだよ。
昔からの付き合いで、何もかもお見通しの君たちだから、
装ったところで意味はなく、固く閉ざした殻がふやけてしまい、
余計なステップを踏んで、つい踊りが過ぎて、足がもつれてへたってしまう。
それはそれで心地いい時間なのだけれど、
君たちがそれぞれのいつもの時間に戻ってしまっても、
こちらにはもういつもの時間はなくなってしまっていて、
戻っていく所もなくて立ち往生してしまう。
さざ波がざわざわ、ざわざわとして、そいつはいっかな消えようとせず、
そろりそろりと足を運んでも、縁からは多くがこぼれていく。
いっそすべてがこぼれてしまえば楽だろうと思ったり、そんな薄情なと思ったり、
もうどうにもならないのだから仕方ないだろうと力みかえったり、
世を捨てる、世を捨てると壁に向かってぼやいたり、
あ、洗濯物入れなくちゃと現実にもどってみたり、
とにかく感情があっちへ行ったり、こっちへ来たりで忙しいのだ。
ほんと、疲れる。
時間が解決するのか、個人の意志力が解決するのか、
なんのことはない、新しいロマンスがなにもかも吹き飛ばしてくれるのか。
八月のこの帰省の時期に、彼女もまた戻ってきているのだとしたら、
そんな妄想で挑発してみれば、そうはさせるかと白い姿を現してくれるかもしれない。
そうすればウソウソウソと宥めにかかり、二三日ゆっくりしていけるんだろうと優しげな言葉をかけて、肩に腕をまわし油断したところをカプセルに封じ込め、盆が明けたら興業の旅に出る・・・・・・・
・・・・・な、わけの分からぬことを考えはじめるだろう。
だからそろりそろりと波も風も立たぬように歩いているのだよ。
そういうことなのだ。しばらくは、どうにもこうにも、そういうことなのだ。

でも、ありがとう。
勝手に彼女に成り代わってそう申し上げておく。
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