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蕎麦人、夕刻のひととき

蕎麦人に行ってきた。いつものように昼ではなく、夕日が沈む頃に。
6月から毎週金土日に限ってのことだが、夕方の6時から夜の8時まで
営業することになったらしい。
それで日曜日の6時過ぎに行ってみた。
これもいつものようにソロではなく、珍しく連れ合いと共に行った。
混んでいるかと思ったが、それほどでもなかった。
だがカウンターに座って注文しはじめると、一組、二組、そして三組とお客さんがやって来る。
西に大きく開かれた窓から沈んでいく夕日が射して、
さっきまでまったりとした気配があたりに漂っていたが、俄然活気を帯びはじめる。
きんと立った蕎麦人の蕎麦のように空気をきりりと引き締めにかかる。
いいじゃないですか。蕎麦を頂くには、こんな感じの方がよろしい。
日曜日の夕刻の、弛緩しきった心持に、
冷たい一吹きのしぶきを浴びたような感じがして、頂戴しようじゃないかという気になってくる。

蕎麦を食べるのに、なにも肩をいからす必要もないけれど、
自分ちのテーブルでテレビを見ながらというような
日常茶飯の延長線にあるようでは、やはり面白くない。
座っている皆さまも、注文の品が出てくるまでのひと時を、わくわくじりじりと過ごすのか、
低く声を交わすばかりでこの空気をかき乱すようなことはしない。
家族連れの赤ん坊が時折むずかって泣く。だがその声もあまり気にならない。
きんとした空気の中で、舌は馴染みの味を思い出し、
或いは新たな出会いへの期待に潤いはじめる。
徐々に期待の波が高まっていき、その波が厨房の方にまで伝わっていくのか、
時々蕎麦人は虚空をはったと睨み、一瞬静止してその波動に耐え、
えいやっと体を震わせて、また間断のない動きの中に戻っていくのだった。
美味しいものは人を幸せにする。
だがそれを作り出す者たちは、どんなことを思っているのだろう。

まあ、それは置いておいて。
今日もまた美味しく頂きました。ご馳走さま。
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